カクテル Cocktail
  • 、果汁、甘味料、炭酸飲料などを好みにあわせて2種類以上調合してつくる混合飲料。
  • 歴史
    • 混合飲料の発展は中世ヨーロッパ(5〜15世紀・日本−古墳〜室町時代)で蒸留酒が量産されるようになってから。
    • 混合飲料をカクテルと呼ぶようになったのは18世紀(日本−江戸時代中期)のころといわれ、19世紀(日本−江戸時代後期〜明治)には小説の中にも登場するようになった。
    • 飲む直前に混ぜ合わせて、その味と香り、色調を楽しむという今のスタイルは、20世紀初頭(日本−明治時代の終わり)にアメリカ合衆国でおこり、発展したもの。
  • 名の由来
    • さまざま説があり、定説はない。
    • 酒場で酒をミックスする棒のことを「雄鶏(おんどり)のしっぽ(cock tail)」と呼んでいたという説に関連したものが多い。
    • そのほか古代メキシコの国王に混合酒を献上した娘コキトルの名前説などもある。
  • 種類
    • 種類は3000種とも5000種ともいわれ、たえず新しいカクテルが生まれては消えている。
      • 日本でよく飲まれているポピュラーなカクテルは100種類程度で、ショートドリンクスとロングドリンクスとに大別される。
    • 時間で分類
      • ショートドリンクス
        • つくってすぐに飲むもので、二口か三口で飲み終える程度の量のもの。
        • 逆三角形の脚付きのカクテルグラスで、味が変わらないうちに飲むタイプで、主流を占めている。
      • ロングドリンクス
        • 時間をかけて飲んでも味の変わらないタイプで、パンチサワーハイボールなど炭酸飲料や果汁を使ったものが多い。
        • トロピカルドリンクスやホットドリンクスもこの仲間。
        • 一般に、ショートドリンクスにくらべてアルコール分が少ない。
    • アルコール分で分類
      • ハードドリンクス
        • アルコール分の多いタイプ。
      • ソフトドリンクス
        • 少ないタイプ。
  • 材料
    • ベース(基酒)
      • おもに、ブランデーウィスキーウォッカジンラムなどの蒸留酒
      • 醸造酒ワインシャンパンシェリー
      • 混成酒リキュール類酒。
    • 混ぜるもの
      • 甘味料
        • ガムシロップメープルシロップなど。
      • 果汁
        • レモン、ライム、オレンジなどの果汁(かじゅう)
      • 炭酸飲料
        • ジンジャー・エール、コーラ飲料など。
      • 香辛料
        • シナモンナツメグミントなど。
  • 定番カクテル
    • サイドカー
      • ブランデーをベースに、ホワイトキュラソーまたはコワントローとレモンジュースをシェークしたもの。
    • マンハッタン
      • ウィスキーをベースにベルモットとビターズをステア(かきまぜる)したもの。
    • スクリュードライバー
      • ウォッカをベースにオレンジジュースを加えてかきまぜたもの。
    • ドライマティーニ
      • ドライジンをベースにベルモットをステアしたもの。
    • ダイキリ
      • ラムをベースにレモンジュースとガムシロップをシェークしたもの。
    • このほか、アレキサンダー、ピンクレディ、ソルティドッグ、マルガリータ、グラスホッパーなどがある。
    • 用途によって大きさや形がいろいろで、クラックドアイス、キューブアイス、クラッシュドアイスなどが使用される。
  • アクセサリー
    • 種子をとりのぞいて着色したシロップ漬のチェリーや、種子を抜きとったあとに赤ピーマンをつめて酢と塩に漬けたスタッフドオリーブなどがよく使われる。
    • レモンやライムの果皮であるピール類、くし形切りや薄切りにしたかんきつ類なども使われる。
  • 器具
    • 作るための道具
      • シェーカー
        • 基酒と副材料を混ぜると同時に冷やすための道具。
        • ボディ、ストレーナー(網目)、トップの3つの部分がある。
        • ボディに氷と基酒と副材料を入れ、ストレーナーとトップをつけてシェークする。
        • トップをはずし、ストレーナーを通してグラスにそそぐ。
      • ミキシンググラスとバースプーン
        • おもにステアするときに用いられる。
      • メジャーカップとティースプーン
        • 基酒と副材料を計量する。
      • アイスピック
        • 氷を砕く。
      • アイスペール
        • 氷を入れておく。
      • アイストング
        • 氷をつかむ。
      • スクイザー
        • ジュースを絞る器具。
    • 飲むための道具
      • グラス
        • カクテルグラス
          • 脚付きの逆三角形の容量60〜90ミリリットルのグラスでもっともポピュラー。
        • 脚付きのグラスにもサワーグラス(容量120ミリリットルくらい)、ゴブレット(容量250〜300ミリリットル)がある。
        • ブランデーグラスやシャンパングラス、リキュールグラスを使うこともある。
      • コップ
        • 底の平らなグラス
          • ロングドリンクスやソフトドリンクスに使われるが、代表格がタンブラー。
            • 容量が180ミリリットル(6オンス)、240ミリリットル(8オンス)、300ミリリットル(10オンス)と3種ある。
          • 他に、オールドファッショングラス(容量120〜180ミリリットル)、コリンズグラス(容量240〜360ミリリットル)が使われる。
  • 飲み方
    • 食前に飲むアペリティフとしては、食欲を増進する意味から、甘みの少ないすっきりとしたものがふさわしいとされている。
      • たとえば、マティーニ、スクリュードライバー、マンハッタンなどであるが、量を少なくして料理に差し支(つか)えないようにすれば、好みのものを飲むのがよいという。
  • アクセサリーでわかるカクテルの甘口、辛口
    • チェリーは甘口。
    • オレンジやパイナップルは中甘口。
    • レモンやライムは辛口。
    • オリーブは極辛口。
  • 参考:エンカルタ2007
関連
  • 東京都立川市のオリジナルカクテル「立川美人」
関連HP
カクテルタイプ - カクテルレシピサイト
カクテルベース
サントリー(サントリーホールディングス株式会社)
・・・バーチャルカクテル
2011.03.27

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