まぐろ
Tuna
  • サバ科マグロ属に分類される群遊性の大型外洋魚。
  • 生態
    • ほとんど世界中の海域に生息する。
    • 動脈と静脈が平行にあるため、遊泳に使われる筋肉で発生した熱は、静脈から動脈に伝わり鰓(えら)から無駄に逃げないようになっている。
      • そのため体温を水温より高く保つことができ、筋肉の力を十分に発揮することができる。
    • (えら)に水を送り込む仕組みを持っていないため、動かないと酸素欠乏で死んでしまう。
      • そのため口を開けたま絶えず泳いで水流を鰓に送らなければならない。
  • おもな種類
    • 高級魚
      • クロマグロ(黒)
        • 体長3mほど
        • ホンマグロとも呼び、公式的にはマグロと言ったらクロマグロを指す。
      • ミナミマグロ(南)(インドマグロ)
        • 体長2.5mほど
    • 小型マグロ(1〜2mほど)
      • ビンナガマグロ(鬢長)
      • キハダマグロ(黄肌)
      • メバチマグロ(目鉢)
    • さらに小型(60cm〜1mほど)
      • コシナガ(腰長)
      • タイセイヨウマグロ(大西洋)
  • 肉の部位
    • トロ
      • 脂の多い腹部の身で、最も高級部分とされ、特にスシに使われる。
        • 「トロリ」としていることから名がついた。
      • 大トロ
        • 一番脂ののった部分で、一般的に腹部の前部。
        • 最も高級とされるが、脂がのりすぎて好まない人もいる。
      • 中トロ
        • 大トロより脂が少ない部分で、一般的に腹部の後部。
    • 赤身(あかみ)
      • トロ以外の部分。
  • ツナ
    • 日本ではカツオ類とマグロ類ははっきり区別されているが、英語のツナ(tuna)には、これらも含まれる。
    • ビンナガマグロの油漬缶詰はホワイト・ミート・ツナと呼ばれ、「シーチキン」(商品名)の名で親しまれている。
    • キハダマグロ、メバチマグロ、カツオなどを材料とするライト・ミート・ツナの油漬缶詰は、大半がカツオ類が材料。
  • マグロで有名な日本の漁港(ブランド)
    • 三崎マグロ
    • 大間マグロ
  • 日本人のマグロ食
    • 世界の漁獲マグロの3分の1を日本人が食べているといわれる。 (2007時点)
    • 日本では縄文時代から食べられていたが、江戸時代の半ばまでは下品な食べ物とされていた。
    • トロが珍重されるようになったのは戦後である。
  • 絶滅危惧
    • スシを始めとする和食の世界的ブームのため乱獲され、特にクロマグロが絶滅の危機に瀕している。
鮪トピックス
  • 松方マグロ
    • 2009(平成21)年11月22日、クロマグロのフィッシング大会「萩クロマグロトーナメント」(山口県萩市)において、ゲスト参加の俳優・松方弘樹(まつかた ひろき)(68歳)が2年連続で特大マグロを釣り上げた。
    • 昨年も300キロを超えた超特大だったが、今年はそれを超える325キロだった。
    • これは漁師でもめったに釣り上げられない大きさ。
    • 築地市場(東京都中央区)に空輸され、競りにかけられた。
    • このマグロは去年に続き「松方マグロ」と呼ばれ、大人気だった。
関連HP
市場魚貝図鑑
・・・クロマグロ
・・・ビンナガマグロ(ビンチョウマグロ)
・・・ミナミマグロ
・・・メバチマグロ
WEB魚図鑑
・・・クロマグロ
三崎まぐろ(神奈川県三浦市)
大間町商工会(青森県大間町(おおままち))
maguro.jp
e-maguro
■「原爆マグロ」の記念プレート・・・築地市場(東京都中央区)

2010/12/12
アメ横で食べた鉄火丼

2009/11/10
2011.05.09/2009.12.08

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