イタリア
イタリアの概要
  • ヨーロッパ南部にある共和国
  • 基本情報
    • 通貨
      • ユーロ(イタリア語読み「エウロ」)
        • ヨーロッパ通貨統合により、2002(平成14)年、リラから移行。
    • 電圧:220V
    • 日本との時差:-8時間
      • サマータイムあり。(3月最終日曜日〜10月最終土曜日で、時差は-7時間)
    • 水道水:飲めないことはないが適さない。
    • 観光ビザ:90日以内不要。
    • 共和国大統領(国家元首):ジョルジョ・ナポリターノ (2011時点)
    • 閣僚評議会議長(直接政治を取り仕切る首相):シルヴィオ・ベルルスコーニ(2011時点)
  • 首都
    • イタリア最大の都市で、文化と観光の中心地として知られるローマ
  • 国土
    • 国土の半分以上が、地中海に突き出た長靴形のイタリア半島で占められる。
      • この半島部と大陸部のほかに、エルバ島、サルデーニャ島、シチリア島および小島群がある。
      • 大陸部ではフランス、スイス、オーストリア、スロベニアと国境を接している。
      • 半島部にはサンマリノバチカン市国という2つの独立国がある。
    • イタリア半島は大陸部から、南東方向にのびていて、東でアドリア海、南でイオニア海と地中海、西でティレニア海とリグリア海に面している。
      • 国土は北西から南東に向かって長さ1000km、半島の南端部を含めると約1360kmになる。
        • 幅は大陸部で約610km、半島部で250km。
      • 大陸部の北では、アルプスが西のベンティミリアから東のゴリツィアまで弧を描いてのび、国境となっている。
      • 国境にはマッターホルン(4478m)や、モンテローザ(4634m)モンブラン(4810m)のような高峰がある。
      • イタリアの最高点は、フランスとの国境線上のモンブラン(イタリア名モンテビアンコ)頂上付近にある。
      • アルプスと、イタリア半島の脊梁(せきりょう)をなすアペニノ山脈の間には、ポー川流域のポー平原を含む広大な平野が広がっている。
        • 最大の平野はポー平原である。
        • 平野は国土のおよそ3分の1にすぎない。
      • シチリア島には現在も活動中の高峰エトナ山(3323m)がそびえる。
      • イタリアには火山が多く、とくに南部では、しばしば地震にみまわれる。
      • アドリア海北部の海岸は低い砂地で浅瀬となり、ベネツィア以外は大型船の進入は難しい。
      • イタリアの西海岸には入り江や湾などが点在し、天然の良港となっている。
      • 北西部のジェノバ湾には、商業都市ジェノバの港がある。
      • 西海岸南部のナポリ港は、ベズビオ山がそびえる美しいナポリ湾に面している。
  • 河川
    • ポー川の全長652kmのうち航行可能なのは480kmで、支流を合わせると約960kmが水運に利用されている。
  • 気候
    • イタリアでは、偏西風が吹く秋と冬に雨が多い。
  • 天然資源
    • イタリアは天然資源に乏しい。
    • 山がちな地形や厳しい気候のために、農業にむかない。
  • 住民
    • イタリア人は一般に生まれた地域への帰属意識が強い。
    • この国は大きくは都会的な北部といなか風の南部に分けられ、その境界はアンコーナ港とローマの南部を結ぶ線とされる。
    • 大きな都市はほとんど北部にあり、人口の3分の2が暮らしている。
  • 言語
    • 大半の住民はイタリア語を話す。
    • 北部のオーストリア国境に近い一部では、ドイツ語が使われている。
  • 行政区分
    • 20の州
      • 103の県
        • コムーネ(日本の市町村にあたる)
          • 2000年代初めに8100ほどあり、小さな村からナポリのような大都市まで規模は様々。
  • おもな都市
    • ミラノ(ロンバルディア州):製造・金融・商業の中心。
    • ナポリ(カンパニア州):イタリアでもとくに活気にみちた港がある。
    • トリノ(ピエモンテ州):交通の要所で工業の盛ん。
    • ジェノバ(リグーリア州):貿易と商業の中心。
    • ボローニャ(エミリア=ロマーニャ州):交通の要地で農産物市場となっている。
    • フィレンツェ(トスカーナ州):文化・商業・交通・工業の中心。
    • バーリ(プッリャ州):南部の貿易港。
    • ベネツィア(ヴェネト州):港湾施設があり文化と工業の中心。
    • パレルモ(シチリア州):シチリアの州都で港がある。
    • カターニア(シチリア州):シチリアの製造・商業都市。
  • 宗教
    • ローマ・カトリック教会の信者が大多数を占める。
      • しかし、カトリック教会の役割はしだいに低下しており、毎週ミサに通うのは国民全体の4分の1以下。
      • 1985(昭和60)年の法律により、ローマ・カトリックは国教ではなくなった。
    • プロテスタントイスラム教徒ユダヤ教徒など少数者の礼拝の自由は、憲法によって保障されている。
  • 教育
    • イタリアがヨーロッパの教育に与えた影響をたどると、古代ローマの教育者、学者にまで遡(さかのぼ)る。
    • 現行教育制度
      • 義務教育
        • 6歳からの9年間で、小学校(5年)と中学校(3年)、高校(4年または5年)の最初の1年が無償。
      • 後期中等教育(高校)
        • 大学進学を前提とした文科系普通高校、理科系普通高校のほか、教員養成学校、技術学校、職業学校、美術学校、音楽学校。
        • いずれも、国が実施する卒業試験に合格すれば、大学入学資格や専門士の資格が与えられる。
      • 大学
        • 卒業者の割合はヨーロッパの他の主要国にくらべてきわめて低いという。
        • イタリアの大学の歴史は古く、最古の大学は11世紀(日本-平安時代中期)につくられたボローニャ大学であり、13世紀(日本-鎌倉時代)創立の大学が6校、14世紀(日本-室町時代前期)創立の大学が5校ある。
          • 1303年(日本-鎌倉時代後期)創立のローマ大学(ラ・サピエンツァ)は14万人近い学生を擁するイタリア最大の大学。
  • 農業
    • イタリアは世界有数のワイン生産国。
    • 酪農も主要な産業であり、ゴルゴンゾーラパルメザンなど約50種類のチーズが生産される。
  • 森林
    • 森林はまず古代ローマ人(日本−縄文末期〜古墳時代)によって、その後19世紀(日本-江戸後期〜明治時代)に大部分が伐採されてしまった。
  • エネルギー
    • イタリアは、全エネルギー消費量のわずか4分の1しか自国内で生産できず、石油、石炭などの化石燃料の輸入に依存する割合が大きい。
    • 原子力発電は1960年代から導入されたが、1986(昭和61)年に発生したウクライナ(当時ソ連)のチェルノブイリ原発事故をきっかけに世論の反対が強まり、全4基が閉鎖された。
  • 交通
    • 鉄道
      • 大部分は国営。
    • 道路
      • イタリアとフランスの間には、1965(昭和40)年、世界屈指の長さの自動車専用トンネル、モンブラン・トンネルが、1980(昭和55)年にはフレジュ峠下を抜けるトンネルが開通した。
    • 航空
      • 2008(平成20)年まで国営だったアリタリア航空は国内線と国際線の運航を行っている。
      • 最大の国際空港はミラノ北西部のマルペンサ空港で、ローマ近郊のレオナルド・ダ・ビンチ国際空港は利用客が多い。
  • マフィア
    • マフィアはイタリア経済と社会に強烈な影響力を及ぼしている。
    • もともと中世後期にシチリア島で生まれた秘密結社で、親族組織からなり、冷酷な暴力とオメルタという厳しい沈黙の掟(おきて)で知られる。
    • マフィア勢力は移民とともにアメリカなどの海外に渡り、1970年代までに世界のヘロイン取り引きの大部分がマフィアの支配下に入った。
  • 自然保護
    • イタリアではローマ帝国(日本−縄文末期〜古墳時代)の時代から自然保護が行われてきた。
    • 新たな保護地区をつくり、またすでに存在する地区を守るための法律を整備しようと努力している人々もいるが、保護地区を一括して管理する中央の制度がないため、成果はあがっていない。
    • 現在、国土のおよそ7.2%(2004年)がなんらかの保護指定を受けているが、管理の態勢や保護の内容はまちまちである。
  • 政治
    • 1946(昭和21)年、国民投票によって君主制が廃止され、イタリアは共和国になった。
    • 行政
      • 大統領が国の元首。
      • 行政は、大統領の指名をうけ、両院の信任を得た首相と閣僚の手に委(ゆだ)ねられる。
        • 首相は下院第1党の党首であることが多い。
    • 立法
      • 国会は二院制で、上院と下院は同等の権限を持つ。
    • 司法
      • 破棄院は、憲法以外のすべての事柄の訴訟を扱う最高裁判所。
      • 通常の裁判は三審制で、第1審裁判所として、簡易裁判所、地方裁判所、重罪裁判所(刑事)がある。
  • 厚生
    • 国民に無償で医療を提供することを目的として、1980(昭和55)年に政府管理の保険業務が確立された。
  • 防衛
    • イタリア軍はNATOに加盟。
    • 徴兵制は2004(平成16)年に撤廃され、完全志願制になった。
  • イタリア世界遺産
    • 文化遺産
      • ヴァルカモニカの岩絵群
      • ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂
      • レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』があるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会とドメ
      • ニコ会修道院
      • フィレンツェ歴史地区
      • ヴェネツィアとその潟
      • ピサのドゥオモ広場
      • サン・ジミニャーノ歴史地区
      • マテーラの洞窟住居と岩窟教会公園
      • ヴィチェンツァ市街とヴェネト地方のパッラーディオのヴィッラ
      • シエーナ歴史地区
      • ナポリ歴史地区
      • クレスピ・ダッダ
      • フェラーラ:ルネサンス期の市街とポー川デルタ地帯
      • デル・モンテ城
      • アルベロベッロのトルッリ
      • ラヴェンナの初期キリスト教建築物群
      • ピエンツァ市街の歴史地区
      • カゼルタの18世紀の王宮と公園、ヴァンヴィテッリの水道橋とサン・レウチョ邸宅群
      • サヴォイア王家の王宮群
      • パドヴァの植物園(オルト・ボタニコ)
      • ポルトヴェーネレ、チンクエ・テッレと小島群
      • パルマリア島
      • ティーノ島
      • ティネット島
      • モデナの大聖堂、市民の塔、グランデ広場
      • ポンペイ、エルコラーノおよびトッレ・アヌンツィアータの遺跡地域
      • アマルフィ海岸
      • アグリジェントの遺跡地域
      • ヴィッラ・ロマーナ・デル・カサーレ
      • スー・ヌラージ・ディ・バルーミニ
      • アクイレイアの遺跡地域と総大司教座聖堂のバシリカ
      • ウルビーノ歴史地区
      • パエストゥムとヴェリアの古代遺跡群を含むチレントとディアノ渓谷国立公園とパドゥーラのカ
      • ルトジオ修道院
      • ヴィッラ・アドリアーナ(ハドリアヌス帝の別荘)
      • ヴェローナ市街
      • アッシジ、フランチェスコ聖堂と関連修道施設群
      • ティボリのエステ家別荘
      • ヴァル・ディ・ノートの後期バロック様式の町々(シチリア島南東部)
      • ピエモンテ州とロンバルディア州のサクリ・モンティ
      • オルチャ渓谷
      • チェルヴェーテリとタルクイーニアの古墳群
      • シラクーザとパンターリカの岩壁墓地遺跡
      • ジェノヴァのレ・ストラーデ・ヌオーヴェとパラッツィ・デイ・ロッリ制度
      • マントヴァとサッビオネータ
      • レーティシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線と周辺の景観
      • イタリアランゴバルドの紀元568年-774年の繁栄を伝える地域
    • 自然遺産
      • エオリア諸島
      • ドロミーティ
      • サン・ジョルジョ山
  • 参考:エンカルタ2007/Wikipedia
2011.10.14

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