東京都八丈町
黄八丈 きはちじょう
  • 伊豆諸島の八丈島(東京都八丈町)で生産される草木染の紬織物
  • 国の伝統的工芸品に指定。
  • 「八丈格子」と呼ばれる独特な格子縞の織物で、黄色の黄八丈のほかに、茶系統の「鳶八丈(とびはちじょう)」、黒系統の「黒八丈」がある。
  • 黄八丈は島に自生する刈安(かりやす)(イネ科の染料植物)、鳶八丈はマダミ(タブノキ)の煎汁(せんじゅう)で染める。
    • また、黒八丈の黒染は、本場大島紬と同じような泥染で行われる。
  • 室町時代には、すでに絹織物が献上されていた、と文献にある。
    • 江戸時代になると、献上品ということもあって品質に対する幕府の目も厳しくなり、地合いや柄が向上、現在の黄八丈に近いものとなった。
      • 当時、着用できるのは、一部の上流階級の人々だけだった。
    • 一般の庶民が着用できるようになったのは、江戸末期の頃。
    • 広く知られるようになったのは、明治期に入ってからで、女性のぜいたくな普段着としてあこがれの的となった。
  • 参考:エンカルタ2007
関連HP
黄八丈(個人HP)
■企画展「染めと織りの島・八丈 − 黄八丈の輝き」が開かれた高崎市染色工芸館(群馬県高崎市)

2010/6/1
2010.07.09

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