和同開珎

和同開珎	わどうかいちん
かつて日本最古といわれた貨幣。
７０８年(和銅元)(飛鳥時代末期)に、現・埼玉県秩父市で和銅(にぎどう)と呼ばれる精錬する必要がないほど純度の高い銅鉱石が発見された。これにより銅銭が作られた。この時作られた貨幣を和同開珎と言う。「わどうかいほう」と呼ぶ、という説もある。銅が朝廷に献上されたことにより、元号を「和銅」に改元されたという。和同開珎は元号の「和銅」にちなみ、また吉祥的な意味もあるという。和同開珎は、1999年(平成11)に奈良県明日香村の遺跡から７世紀後半(飛鳥時代)の通貨とみられる富本銭(ふほんせん)が発見されるまでは、「日本最古の通貨」とされていた。
■秩父の案内板｢どこいくべぇ｣の和同開珎(埼玉県秩父市) 2010/12/3
■貨幣博物館(東京都中央区) 2009/12/20
■和銅遺跡(埼玉県秩父市) 2007/4/5
2011.03.13