湯治 とうじ
  • 「湯」は薬湯、「治」は治療を意味し、病気や傷の治癒を目的として温泉や薬湯につかり、または石風呂(蒸し風呂)で汗を流すこと。
  • のちには温泉宿に滞在して自炊しながら保養することをいう。
  • 日本では温泉発見の由来や伝説には、傷ついた動物に教えられたとか、仏の霊顕(れいげん)や高僧に結び付けたものが多く、もっぱら薬効が重んじられた。
  • 温泉を近くにもつ農村などでは、農閑期に家族を連れ、自炊しながら、長期滞在して骨休めをしたものであり、そういう温泉地を湯治場と呼んでいた。
  • 太平洋戦争の前後までは、電灯も通じていない山間(やまあい)のランプの湯宿が多くあった。
  • 湯治場の宿は長屋のような構造で、食料や自炊道具までも持って行く人があり、蒲団(ふとん)1枚、毛布1枚などそれぞれに借り賃が定められて、全体として安価に滞在することができた。
  • 経済の高度成長以後、温泉は遊興・観光の場の色合いを強め、湯治の宿は激減した。
  • 湯治場(とうじば)
    • 湯治を目的とした温泉場。
  • 参考:YAHOO!百科事典
関連HP
草津湯治ネット
2011.03.25

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