稲荷信仰 いなりしんこう
  • 日本で最も多くの信奉者を集めている信仰で、稲荷神社が全国で約3万余りあり、それ以外に路傍の(ほこら)や個人の邸内・企業内でもまつられている。
  • 伏見稲荷大社(京都府京都市伏見区)が中心地。
  • イナリとは、「稲生(な)り」の意味だったが、古代の帰化豪族がまつる神だった、その神像が稲を荷(にな)っている姿から「稲荷」の字を当てるようになったという。
  • 狐は稲荷神の使いであるという俗信が生まれた。
    • 狛犬のかわりに狐の像が置かれたり、狐の好物として油揚げが供えられたりしている。
  • 中世から近世にかけて工業・商業が盛んになると、稲荷神は農業神の性格に加えて、商工業の神、屋敷の神としても信仰され、各地に勧請されていった。
  • 関東では、田沼意次(おきつぐ)が紀州藩の小姓(こしょう)から大名老中にまで出世したのは、邸内に稲荷をまつったからという話がひろまる。
    • そのため居宅に小さな祠を設けて稲荷を勧請する武家が多くなり、後には町民の家にもまつられるようになった。
  • 大阪では「薬弘法(こうぼう:空海のこと)、欲稲荷」として、商売繁盛・開運出世の代表的な神とされる。
  • 参考:エンカルタ2007
関連HP
伏見稲荷大社
東伏見稲荷神社(東京都西東京市)の狐像

2009/10/9
■花園神社(東京都新宿区)

2009/8/28
2011.06.13

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