大八車 だいはちぐるま
  • かつて使われた人力で引く大型の荷物運送用二輪車。
  • 寛文年間(1661〜73)(江戸時代前期)に江戸で作られ、1657(明暦3)年の明暦の大火後、江戸市中の家の建て直しが急増し、建材などを簡単に運ぶために大八という名の牛車大工が考案したとされる。
    • この荷車を使えば8人力ということから「代八車」と呼ばれ、それが大八車に転じたとの説もある。
  • 牛馬を使わなくても重い荷物を運べるため、江戸時代後期には各地の町村にも普及し、近代になってからも戦前まで用いられた。
  • 大坂(現、大阪)では、明治時代中期まで板張りの車台に輪切りの丸太を車輪にした「べか車」とよばれる荷車が使われた。
  • 大八車は車輪も木製だったが、昭和に入るとゴムのタイヤを使ったリヤカーが登場した。
    • 大八車より扱いやすいため、昭和30年代(1955-) ぐらいまで引っ越しや農作物の運搬などに多用され、現在でも屋台などに利用されている。
  • 参考:エンカルタ2007
旧武藤家住宅 富士吉田市歴史民俗博物館(山梨県富士吉田市)

2010/10/29
2011.03.30

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