生薬 しょうやく
Crude Drug
  • 天然の植物、動物、鉱物の全部または一部をそのままあるいは乾燥など簡単な処理を施(ほどこ)しただけで用いる薬で、人類の歴史とともに存在したと考えられている。
  • 起源によって植物性生薬、動物性生薬、鉱物性生薬に分けられる。
    • 植物性生薬は、西欧ではハーブともいわれる。
  • 薬用部位
    • 生薬としてもちいる部分。
      • 植物
        • 全草、根、茎、葉、果実、種子、樹皮など。
          • 例:
            • 芍薬(しゃくやく)はシャクヤクの根、葛根(かっこん)はクズの周皮を除いた根、枳実(きじつ)はミカンの未熟果実、桂皮(けいひ)はケイ(カシア)の樹皮。
      • 動物
        • 全体、臓器、角、殻、皮、分泌物などが使用される。
          • 例:
            • 鹿茸(ろくじょう)はシカの角、蝉退(せんたい)はクマゼミの脱殻。
  • 漢方薬
    • 生薬をいくつか組みあわせて用いられる。
  • 生薬学
    • 現代の薬学において、生薬を研究する学問で、基原となる植物、動物、鉱物を明らかにし、含有成分や有効成分を追究し、品質の評価法を取り扱う。
  • 参考:エンカルタ2007
関連
2010.09.05

My Dictionary