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        パスタはイタリア語で小麦粉をねった「練り粉」という意味。
        日本ではJAS(日本農林規格)によって形状や大きさから、スパゲティ、バーミセリ、マカロニ、ヌードルに区分し全体をマカロニ類として規格化している。
        歴史
        
          イタリアでパスタが普及したのは、13〜14世紀(日本-鎌倉〜室町時代前期)とされている。
          
            小麦粉を練り粉にして利用することは古代ローマ時代(日本−縄文末期〜古墳時代)に始まったと考えられるが、麺としての利用が本格的になったのは、中世前期にパスタ用良質小麦であるデュラムコムギの栽培が普及したためである。
          16世紀(日本-戦国時代)には圧力機の登場と、アメリカ大陸からのトマトの伝来によってパスタの種類と利用が増えた。
          
            パスタのソースにかかせないトマトがなければ、パスタ料理の発展はなかったという。
            ナポリがパスタの主産地として発展したのは、トマトの栽培とパスタの乾燥に適した気候だったため。
          パスタの代表であるスパゲティは機械製麺の発達によって誕生したもので、歴史は新しいが、マカロニなど穴あきタイプについては15世紀(日本-室町時代中期)の文献に手打ちの方法が記載されている。
          19世紀(日本-江戸後期〜明治時代)にはパスタの人工乾燥機が発明され、パスタはヨーロッパ、アメリカへと広がった。
        基本的な材料は小麦粉と水や卵など。
        
          小麦粉はパスタ専用種であるデュラムコムギのセモリナ粉(粒のあらい粉)が中心。
          手打ちパスタの場合にはふつうの小麦粉も用いられる。
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