| ディーゼルエンジン | 
      Diesel Engine | 
    
    
      
      
        - ガソリンより気化しにくい軽油や重油などの石油燃料を燃焼させて駆動力を生み出す内燃機関。
      
  
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        - バスやトラックなど大型自動車や船舶の動力として使われている。
        
 - 基本的な構造はガソリンエンジンと大きく変わらないが、最大の違いは点火方式。
        
          - ガソリンエンジンは電気火花(火花放電)を飛ばして燃料に点火し燃やすが、ディーゼルエンジンでは圧縮して高温になった圧縮空気に燃料を噴射して、自ら燃焼する(自己着火)ことで燃焼ガスをつくりだす。
        
  
        
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        - 歴史
        
          - ディーゼルエンジンは、1893(明治26)年、ドイツの技術者、ルドルフ・ディーゼルが考えだした。
          
 - 本格的に普及し始めたのは、ガソリンエンジンよりやや遅れて1930年代(昭和5-)以降。
          
            - 燃料を霧状にしてシリンダー内に噴射する小型で性能のよい噴射ポンプがドイツのロバート・ボッシュらによって開発されてから後のこと。
          
  
          
         - 長所
        
          - 一般にエンジンの圧縮比が高ければ高いほど、熱効率が高く、燃焼で生まれたエネルギーを効率よく利用できるため、ディーゼルエンジンはガソリンエンジンに比べて燃料消費が少ない効率的なエンジンといえ、その点で注目を集めている。
          
 - これに加え、軽油はガソリンより安いこともあって、ディーゼルエンジンの用途はバスやトラックなど大型の商用自動車が主流となっている。
        
  
         - 短所
        
          - 高い圧縮に耐えるためエンジン本体はより丈夫でなくてはならないため、エンジンが大型化しやすい。
          
 - 燃焼時の圧力が高いことは運転時の振動や騒音が大きいことにつながる。
          
 - ディーゼルエンジンは排気ガスに問題をかかえる。
          
            - シリンダー内に噴射された燃料が空気と均一に混ざらないうちに燃焼が始まるため、排気ガス中に粒子状物質(PM)と呼ばれる細かい燃え残りのススなどが含まれる。
            
              - この物質に長期間さらされていると肺癌などを誘発すると指摘され、ディーゼルエンジンの普及に伴い対策を考える必要がでてきた。
            
  
             - ガソリンエンジンに比べ燃焼温度が高いことから窒素酸化物(NOx)も排出されやすい。
            
 - エンジンの改良や軽油の改質などの対策が考えられているほか、排気ガスから粒子状物質を取り除く装置の実用化も進んでいる。
          
  
          
        
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      ■ディーゼル機関車 鉄道博物館(埼玉県さいたま市大宮区) 
        
      2010/9/17 | 
    
    
      | 2010.11.14 | 
    
    
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